// PROCESS

-コスモ工房だからできること

再現できる竹を、つくる。

竹は魅力のある自然素材。けれど工業材料として安定して使うには、調達から乾燥、処理、量産まで”仕組み”が必要でした。コスモ工房は、高知県産竹を産地まで管理し、乾燥工程を見直し、乾留・蒸気処理を取り入れることで、竹を「安定供給できる材料」へ近づけてきました。

1.5ヶ月

伐採〜加工リードタイム

従来の約1年から大幅に短縮

6万本

年間消費本数

安定した供給体制を確立

高知県

産地管理エリア

産地まで追える材料管理
PROCESS/01

4つの強みで、竹を”使える材料”に

調達・乾燥・処理・量産という工業材料としての課題を、コスモ工房は一貫した体制で解決してきました。
設計・開発・調達の現場で求められる条件に、一つひとつ応えるための仕組みです。

短納期・安定供給へ

従来約1年かかっていた工程を見直し、約1ヶ月半へ。工業材料として使いやすいリードタイムを目指します。

色味の調整(焼き色コントロール)

釜の温度設定により、焼き色の濃淡を調整。用途やデザインに合わせた素材選定がしやすくなります。

品質のばらつきを抑える

桟積みと乾燥管理を徹底し、乾燥ムラによる反り・割れなどのリスクを減らしていきます。

産地まで追える材料管理

高知県内の産地まで管理し、データとして蓄積。素材背景が明確な状態で提案できます。

PROCESS/02

COSUMO STORY

「竹を工業材料にする」ための体制づくり

「工業製品化なんて無理だ」——そう言われ続けた素材が、竹でした。流通経路が整わず、天候に左右される乾燥工程、産地ごとのばらつき。品質が安定しないまま量産に踏み切れず、採用を見送られるケースが後を絶ちませんでした。
それでも、私たちは仕組みをつくることにしました。仕入れ先を固め、乾燥工程を改良し、処理工程まで自社で組み上げる。自然素材の風合いを残しながら、現場が求める再現性に応える体制——それが、コスモ工房の”できること”です。

材料調達から、品質が始まります

品質の安定は、使う竹を選ぶところから始まります。コスモ工房では高知県内で伐採・供給体制を整備し、どの産地からどんな竹が入ってきたかをデータとして蓄積しています。材料として使えるのは成長後3年目以降の直径10cm以上の竹のみ、熟練された切り子によって選別・伐採されます。「何を使ったか」が明確であることが、最終製品の品質説明にもつながります。

工程の工夫が、品質と量産を両立させます

天然乾燥だけに頼ると時間がかかり、天候によって仕上がりにも差が出やすくなります。
その為桟積み・人工乾燥・オートクレーブ処理を工程に組み込み、品質の再現性と量産性を高めています。

01

桟積み(乾燥ムラを減らす)

木材の乾燥方法の一つである桟積み※1の技法を活用し、より早く材料を乾燥させ加工までの時間を短縮しています。一定の間隔で積むことで負荷が一定になり、むらなく乾燥させます。さらに含水率も一定になりやすく品質にバラツキがなくなります。
※1桟積み-間隔をあけ桟木を置いた上に木材を並べ何段も重ねたもの)

02

人工乾燥(天候リスクを減らす)

生産能力を上げるため、「竹=天然乾燥」の概念を捨て木材乾燥機で竹を乾燥する事を選択。人工的に乾燥するベストな条件、日数、温度、湿度について研究を重ねました。それにより従来の天候に品質が左右される天然乾燥法よりリスクが軽減、品質は格段に向上し、さらに乾燥にかかる日数を大幅に削減することで生産能力を上げる事に成功しました。

03

オートクレーブ乾留・蒸気処理

オートクレープと呼ばれる釜によって乾留と蒸気処理を竹材の製造工程に取り入れている。乾留によって虫が付きにくい材を作る。また釜の設定温度によって素材の焼き色の濃淡を調整する。さらに蒸気処理によって残留応力を除去し、より狂いの少ない素材を作ることを実現している。また弊社の保有するオートクレープは比較的大きなサイズの釜であり、量産を可能にしている。

技術の核心
オートクレーブ処理が変える、竹材の可能性

竹を工業品質で使うには、この工程は外せません。防虫・焼き色のコントロール・残留応力の除去——これらは処理なしには安定しない要素です。オートクレーブによる乾留・蒸気処理があってはじめて、再現性のある竹材が成立します。自然素材の風合いを残しながら、防虫性・色の均一性・寸法安定性を同時に実現する。それがコスモ工房のオートクレーブ処理です。